化学の勉強法

化学の分類

化学には大きく分けて有機化学、無機化学、理論化学の3つの分類があります。


《特徴》

1.有機化学

炭素原子を含む化合物(有機化合物)を扱う分野。

脂肪族炭化水素やアルコール、ベンゼン環を含む炭化水素や高分子化合物などが当たります。

はじめはとっつきにくいかもしれませんが、ある程度の暗記をすると、それを応用させて多くの問題を解くことができます。


2.無機化学

炭素原子を含まない化合物(無機化合物)を扱う分野。

ひとつひとつの元素と化合物に着目し、その製法や反応、性質などが問題になります。

無機化学は有機化学よりも覚えることが多く非常に厄介です。

しかしその分問題の幅が狭いので、覚えてしまうと点数は取りやすくなります。


3.理論化学

有機、無機以外の分野。計算問題が多いのが特徴です。

酸化還元や電池、気体の状態方程式や反応熱、反応の速さや平衡定数などが出てきます。

問題の幅が大きく、ある程度暗記をしても、それを応用させることができないと点数は取れません。


このようにまったく特徴が異なるため、同じ勉強法は通用しません。(もちろんどの分野でもある程度の暗記は必要ですが…)


《勉強法》

1.有機化学

暗記→問題演習

有機化合物において暗記すべきこと

 1.化合物の命名法

 2.官能基の種類と性質

 3.炭素骨格による構造式の描き方

 4.異性体のある条件

 5.反応を起こす物質とその検出

 6.基本となる物質の製法

高分子化合物において暗記すべきこと

 1.糖類の名称と構造

 2.糖類の分類の仕方とその性質

 3.アミノ酸の構造

 4.タンパク質の呈色反応

 5.合成繊維の種類と構造、分子量

これらを覚えておくと基本的な問題は解くことができます。暗記をしてから問題を解くことで、より知識が定着します。暗記を終えたら、さまざまな形式の問題を解くことをお薦めします。


2.無機化学

とにかく暗記

それぞれの元素の製法、性質、反応をとにかく覚えこむ。理論化学の分野と同じ反応式もよく出てきます。問題を解く必要はあまりありません。


3.理論化学

とにかく問題演習

暗記は本当に基本的なことしかなく、後はどれだけ応用できるかにかかっています。比例の関係をうまく使えるとだいぶ有利になります。


このサイトでは、基本的に暗記しなければならないものをまとめていきますので、参考にしてください。