窒素

《アンモニア》

【製法】

〇実験室的製法

 2NH₄Cl+Ca(OH)₂

  →CaCl₂+2NH₃+2H₂O

塩化アンモニウムと水酸化カルシウムの混合物を加熱する。

上方置換で捕集

上方置換は珍しいので暗記必須


〇工業的製法

 <ハーバー・ボッシュ法>

  N₂+3H₂⇄2NH₃

  触媒:Fe₃O₄


【性質】

・刺激臭で、水によく溶ける。

・水溶液は弱塩基性。

・HClと反応し白煙(NH₄Cl)を生じる。

・金属イオンと過剰なアンモニアで錯イオンが形成される。

 例:[Cu(NH₃)₄]²⁺ 深青色

 テトラアンミン銅(2)イオン


《硝酸》

【製法】

〇オストワルト法

<1>4NH₃+5O₂→4NO+6H₂O

<2>2NO+O₂→2NO₂

<3>3NO₂+H₂O→2HNO₃+NO

<結果>NH₃+2O₂→HNO₃+H₂O


・<2>の触媒はPt

・<3>のNOは<2>に再利用

・Oの数が1→2→3となる


【性質】

・希硝酸、濃硝酸ともに強酸(濃硫酸と違い、濃硝酸は濃度の定義が低いため。)


・強い酸化作用

 (イオン化傾向と関連)

 希硝酸はNO発生。

  3Cu+8HNO₃

   →3Cu(NO₃)₂+2NO+4H₂O

 濃硝酸はNO₂発生。

  Cu+4HNO₃

   →Cu(NO₃)₂+2NO₂+2H₂O

 ただしAl、Fe、Niは濃硝酸に溶けず、不動態を作る。


・光で分解 褐色ビンに保存


・褐輪反応 NO₃⁻とFe²⁺の溶液に濃硫酸を注ぐと境界に褐色の輪ができる。


《一酸化窒素と二酸化窒素》

定義化学

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